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コラム

生き方

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

つまり、人生や仕事の結果は、これら三つの要素の“掛け算”によって得られるもので、決して”足し算”ではないということである。まず「能力」とは才能や知能であり、先天的な資源を意味し、健康や運動神経などにあたる。また「熱意」とは、事を成そうとする情熱や努力する心、すなわち自分の意志でコントロールできる後天的な要素。どちらも0点から100点まで点数が付けられる。掛け算である意味は、どちらかが0点の場合に答えが0点になってしまう。

そして最初の「考え方」。3つの要素の中で最も大切なもので、この考え方次第で人生が決まってしまうと言っても過言ではない。考え方と言う言葉は漠然としているが、いわば心のあり方や生きる姿勢、自分が持っている哲学や、理念、思想などである。

この考え方が大切なのは、これは能力や熱意とは違ってマイナスポイントもあるからだ。つまりプラス100点からマイナス100点までと点数の幅が広い。したがって能力があり熱意がいくら高くても、考え方が間違っていれば、ネガティブな結果を招いてしまう。掛け算は当然マイナスになってしまう。

考え方について、少し難しい表現になってしまったが、もう少しわかりやすく言うと、それは常識的に判断される「よい心」のことである。つねに前向きで建設的であること。感謝の心をもち、みんなと一緒に歩もうとする協調性を有していること。明るく肯定的であること。善意に満ち、思いやりがあり、やさしい心をもっていること。努力を惜しまないこと。足るを知り、利己的ではなく、強欲ではないことなどだ。

これらのことは、幼いころ親から教えてもらったり、小学校の教室に掲げられている標語のようなものだ。要するにごくごくあたり前で誰もが知っていることだ。しかし人間には欲というものがあり、時として誰もが知っているあたり前のことを忘れてしまう。

太字の部分は頭で理解するだけではなく、心の奥までしみ込ませ、日常生活の中でしっかりと体得できるようにしたいものだ。

(『生き方』稲盛和夫著より)

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